金彩【オールドマイセン】金彩 大皿 プレート「フラワーブーケと昆虫／白い薔薇」

金彩【オールドマイセン】金彩 大皿 プレート「フラワーブーケと昆虫／白い薔薇」

一級品
ボタン剣



突然ですが・・。

1870年代から第一次世界大戦までのいわゆる第二次産業革命と呼ばれる期間以降、マイセンに於いても今までの時間も手間も掛かる絵付けの工程にスピードアップが図られたことは想像に難くなく、こうしてボタン剣時代の優れた花絵付はアール・ヌーヴォーの潮流が衰退するのに伴い終焉を迎えることとなります。
（文章が長いのは年寄りに特有のことらしいですね）



ボタン剣時代の花絵付作品が、例えば1890年に制作されたものとして、なぜ130年を経た現代でも人気が衰えないのか？いや、増しているのか？

不思議に思う方もいらっしゃる筈です。


その理由の一つは「時間」ではないでしょうか。
それは経て来た時間ではなく、一つの絵付に割ける「時間」。


決して現代のペインターの技巧が劣っているのではなく、単純に一枚の制作に割り当てられた時間の差が絵の出来に如実に現れているように感じます。

ただし、これはあくまで想像する理由の一つです。
他にもまだまだ様々な要因がありますが、文字数の関係で今日の私の極論はこの辺で。
またボソッと呟きます。



ここからが、この花のこと。

花弁の先にチョンチョンとグレーの点が打たれたり
線がのせられています。

これが、効いてます。

また、白い薔薇は非常に印象主義様式に寄せた描かれ方をしております。
本来このランクでこの描きは御法度だったでしょうに。



金縁金彩に薄れ無し。白磁にポツッとした凹み、滑らかではない箇所、小さな黒点など、この時代ならではの特性は確認できるも表面にスレは殆ど見られず。
裏側に金の飛びがございます。



白い薔薇は、ホワイトローズとは違うんだな。

ご検討いただけましたら幸いです。



（御参考）
直径：約 24.7 cm





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