丸三角矢印ジョアン・ミロ　黄金の羽のトカゲ　1971年　リトグラフ　195部　額付　真作

丸三角矢印ジョアン・ミロ　黄金の羽のトカゲ　1971年　リトグラフ　195部　額付　真作

作家：ジョアン・ミロ
作品名：「『黄金の羽のトカゲ』より　Pl.2」
年代：1971年
技法：リトグラフ　ed.195
イメージサイズ：33.4×48.1cm
額サイズ：60.5×74.9×2.9cm
サイン：無
附属品：額



20世紀スペインの画家・ミロによる、リトグラフ作品です。

水墨画を思わせるモノクロームの空間に、鮮烈な線と原色が渦巻いています。
丸、三角、矢印。
抽象的・記号的なフォルムが暗示するのは、画家が幾度も題材に取り上げた人物や鳥の姿でしょう。
当時ミロは戦争や独裁政治に対する強い憤りを抱えていました。
本作に見られる両腕（あるいは両翼）をいっぱいに広げたような表現にも、何事にも抑圧されることなく自由に生きることへの願望が投影されているのかもしれません。

こちらは、ルイ・ブロデ出版より195部の限定部数で刊行された挿画本『黄金の羽のトカゲ（Le Lézard aux Plumes d'Or）』に収録された一点で、「Pl.2」は扉絵に当たります。
ミロ自身の詩と15点のオリジナル・リトグラフから成る豪華な一冊で、刷りはパリの老舗・ムルロー工房が手掛けました。

ミロが『黄金の羽のトカゲ』で目指したのは、「詩を形作る言葉のような、あるいは音楽を構成する音色のような色」。
鮮やかな色彩とおおらかな線描が生み出す無邪気な抽象空間には、シュルレアリスム絵画の芸術理念であるオートマティスム（自動記述）の特徴と共に、絵画を詩や音楽と同様に自由な感性に身を委ねながら楽しんでも良いのだという画家の想いが表れているように感じます。

光沢のあるブラウンがモダンな雰囲気の、幅4.5cm程の額に入っております。
刃先ゴールドのマットと画題を記したネームプレートが付いた、高級感漂う仕上がりです。
表面はガラス板で保護されていますので、展示の際にはご注意の上でお取り扱いくださいませ。

流行に左右されることなく、これから先も大切に受け継いでいきたい秀作。
希少なアートコレクションに、またはご自宅やオフィスの上質な空間演出に、いかがでしょうか。


反射の都合上、ガラス板を抜いて撮影しています。
実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。

丸三角矢印ジョアン・ミロ　黄金の羽のトカゲ　1971年　リトグラフ　195部　額付　真作